はじめに
「この糸とあの糸一緒に引き揃えて編んだら素敵だろうなー!でも引き揃えた場合は番手はどうなるんだろう。。。」
そんな疑問を持ったことがある方は多いのではないでしょうか?
引き揃え番手の計算は難しいイメージがありますが実は計算方法はとっても簡単です!!
今回は引き揃えた番手の計算方法をご紹介いたします!
とても簡単!計算方法
「9000」この数字だけ覚えておけば、下記のイラストのように簡単に計算できます!
※なぜ「9000」という数字なのか?その詳細は後程説明させていただきます!!
解説
ステップ1:双糸は単糸に変換
まず、引き揃える糸の番手を単糸に変換します。
※お手持ちの糸が双糸ではない場合はこのステップは飛ばしてください。
ステップ2:デニールに変換
次に、番手をすべてデニールに変換します。
デニールは「9000メートルあたりの重さ(グラム)」で表され、計算式は次の通りです:
最初の9000という数字はデニールに変換するための数字になります。
青色毛糸:NM1/13は、9000÷13=692デニール
赤色毛糸:NM1/24は、9000÷24=375デニール
となります。
ステップ3:デニール値を足す
そして次に、引き揃えるすべての糸のデニール値を合計します。
例えば、NM1/24の糸とNM1/13の糸を引き揃える場合、それぞれのデニールは
NM1/13→692デニール
NM1/24→375デニール
となります。
ステップ4:合計デニールを毛番手に変換
最後に、合計デニールを再び毛番手に変換します。
計算式は次の通りです:
合計デニールが1067なので、
となり、引き揃えた糸の番手は「NM8.4」となります。
なぜデニールに変換する?
デニールとは糸の太さを表す単位で、「9000メートルあたりの重さ(グラム)」で計算されます。
毛番手(NM)は、1グラムあたりの糸の長さを示す単位ですが、異なる種類の糸を引き揃えるときには、共通の基準が必要です。
デニールは実際の重さを基にしているため、物理的な糸の太さをより直感的に表現し、糸の重さと長さの関係を直接的に示すので、異なる糸を足し合わせるときに利用します。
まとめ
引き揃え番手の計算はちょっとした数学のように思うかもしれませんが、このようにとても簡単です!
この記事が編み物好きの皆様の役に立てばうれしいです!
それではまた次回の投稿でお会いしましょー!
けー